あたしのすきなもの

インザクローゼット三部作。
読み終えて、すぐに読みかえした。
泣く、ハマる、また読む。
こんな素晴らしい小説を書いてくださった、作者様に、たくさん感想をいいたい。
でもね、怖くて出来ないんだ。
…ネットの世界での恐怖を、あたしは、知っているから。
ここは、安全。安心。
ひとりでいられるし、たまたまここにたどり着いたひとが、いたとして、興味を持ってくださったら、読んでいただきたいし、興味がなければ、もう読まなければいい。
あたしを叩くのっぺらぼうは、ここにはいない。

あたしは、くすりぶくろをぶちまけた。
まるで、全財産を数えるみたいに、次の通院日までの通常量を数えて、残りを別の袋に移した。
ゆとりの貯金は、まだある。
いっきには使わないつもり…まあ、わかんないけど。まあ、一気に使ったって、まだ、致死量にはほど遠いし。
どうしてもな夜に、思考無くして眠れる分だけ。
私は、リスカはしないけど、彼女達の気持ちがやっと解った…気がする。
odと似ている…気がする。
傷口を、ぱさり。血が、ドクドク…
薬を、ぶつぷつ、ごくごく…。
このまま、意識が、無いままになりますように…。
私は、私の手で、終わらせられる…
…ような…
…安心感。



ああ、あたしは、いろんなひとのきもちを、多少なりとも、理解出来るように、なりたいと…願っていたし。
願って、いるし。



もがきましょう。



いちみりのひかりを



どうか、逃さずに…



あなたも
あなたも
あなたも
わたしも
あなたも
あなたも。