地下シェルターへと続く螺旋階段
どうか私を閉じ込めてよ
シンセのダンスは右へ左へ
アルコホリック・シガレット・パーティーズ
魔法のチケット グラスにかえて
ひとくち飲んだら もう
ピンヒール勝手に踊り出すの
あなたの事などお構い無し!

お気に入りのワンピース揺れたら
ほらね知らない彼からのエスコート
ドラムが響くは頭?身体?
アルコホリック・シガレット・パーティーズ

飲み干したカクテルおかわり
おねだりがてらにあなたを見れば
壁のお花に夢中なのね
私の事ならお構い無く!



アルコホリック…



変わり果てた。
きらびやかだったネオンから、心細いほど青く煤けた、街並みと
めいいっぱいのアイメイクは、夜更かしのクマを更に引き立て
カラスが笑う「しょせん人間は、孤独なのさ」
帰りの始発で 眠っているような、さ迷っているような…
浮かれて裸足で踊ったから、網タイもボロボロ
これ は

音楽かしら?
小説かしら?
誰も来ない 映画館かしら?

あたしどこ向かって歩いてんの?
…歩いてる?の?あたしは
ゴールは ね 知ってるの あたし

あたしに
両腕を広げて(そう、かみさまのポーズで)
「おいで」って
あたし
だけに

あたしだけのゴール。
を くれるの。
そのひとは



(ストーリーテラー語り)ああ、今回も、彼女は、あの地下シェルターに、閉じ込めては貰えませんでしたね。
さて、次回のお話は…

「つかまえたあ!」
「うわっ!」
「ねえねえ、また、次回があるのっ!?」
「(冷静に、スーツのつかまれた部分をはらい)…そうですね…おそらく。」
「おそらく!?」
「あなたが、また、お酒と薬を大量摂取せず、なんとか生きていれば…」
「いれば…!?」
「次回も、ありますよ。」「…ほんとに…?」
「ええ。」
「それは…、今度こそは、ハッピーエンドになるお話…!?」
「…さあ…」
「違うの!?また、この孤独な青世界に、戻ってしまうの…!?」
「それは…」
わかりません。



いつの間にか眠る彼女。
かたわらに、ストーリーテラー。
「おやすみ…
わたくしこそ、本当は、いつだって、君に、幸せな気分でいて欲しいんだよ…」


眠る彼女は、そんな思いに、気づいていたから、なるべく眠る事にした。
眠る…眠る…
胎児のかっこうで。
眠る…

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